新大阪・西中島界隈に事務所を構える司法書士の伊東弘嗣です。
本日は、5月18日(土)に予定されている社会福祉士会の基礎研修Ⅱの第1回目の集合研修の第1講目の事前学習の備忘録です。
1 ソーシャルワーク実践の視座をめぐる歴史的変遷
1) ソーシャルワークの萌芽としてのCOSの活動
産業革命(19Cイギリス)→貧富の差→私的慈善活動→濫給、漏給→1869慈善組織協会(Charity Organization Society)ボランティアの友愛訪問員
2) 社会福祉士専門教育の始まりとリッチモンドの登場
アメリカ、有給職員→相談援助の専門家の意識、慈善事業従事者の研修、博愛事業学校
リッチモンド、1917「社会診断」、1922「ソーシャル・ケースワークとは何か」人間とその社会環境との間を、個々に応じて意識的に調整することにより、パーソナリティーの発達をはかる様々な過程←個人と環境の「調整(改良ではない)」という視点とパーソナリティーへの着目
3) セツルメント運動と青少年団体の活動
セツルメント運動、1884ロンドン・トインビーホール、1889シカゴ・ハルハウス、1891岡山博愛会、1897神田キングスレー館
4) 専門職化の推進と個人の心理的側面への志向
1873全米慈善矯正会議→1917全米ソーシャルワーク会議
1909フロイト、ユングの訪米、1917第一次大戦、個人の心理的側面に傾倒
診断主義と機能主義
5) 社会環境への視座とソーシャルワークの統合化
1954マイルズ、社会環境への視座、リッチモンドに帰れ
パールマン、折衷主義、問題解決アプローチ、1967ケースワークは死んだ→ソーシャルな側面を取り戻す動き→ソーシャルワーク教育の見直し→ケース・グループ・コミュニティワークの統合
2 ソーシャルワークの共通基盤とジェネラリスト・アプローチ
1) ソーシャルワークの共通基盤と生活モデルの登場
ホリス、1965心理社会的アプローチ「状況の中の人」
1970バートレットソーシャルワーク実践の共通基盤、「価値の体系」「知識の体系」「人と環境との相互作用への多様な介入方法」
システム論、ジャーメインとギッターマン生態学的アプローチ、医学モデルから生活モデルへ
2) ジェネラリスト・ソーシャルワークという枠組み
さらにジェネラリスト・アプローチ
3) 多様なソーシャルワーク理論や実践モデル・アプローチの出現
3 ソーシャルワークにおける「知識」「方法・技術」「価値」
1) ソーシャルワークを構成する3つの要素
バートレット
2) 専門性を構成する要素としての「知識」
3) ソーシャルワークの「方法」や「技術」
4) ソーシャルワークの理念や指針としての「価値」
ブトゥリム「人間尊重」「人間の社会性」「人間の変化の可能性」
4ソーシャルワークが果たすべき機能
1) ソーシャルワーク実践とソーシャルワーカーの機能
2) ソーシャルワークの目標とソーシャルワーカーの機能
5 ソーシャルワーカーの機能の概要
1) クライエントの問題解決能力や環境への対処能力を強化するための機能(直接援助)
① 側面的援助機能
② 代弁機能
③ 直接支援機能
④ 教育・指導機能
⑤ 保護機能
2)クライエントと必要な社会資源との関係構築・調整のための機能(クライエントが主体)
① 仲介機能
② 調停機能
③ ケア(ケース)マネジメント機能
3) 機関や施設の効果的な運営や相互の連携を促進するための機能
① 管理・運営機能
② スーパービジョン機能
③ ネットワーキング(連携)機能
4) 制度や施策の改善・発展、また社会全体の変革を促すための機能
① 代弁・社会変革機能
② 組織化機能
③ 調査・計画機能
6 ソーシャルワーカーの機能の向上のため
7 ソーシャルワークの展開過程
1) 援助の過程(プロセス)としてのソーシャルワーク実践
インテーク→アセスメント→契約→援助目標の設定と援助計画の策定→介入→モニタリング→終結と追跡調査
2) 相談援助(ソーシャルワーク)実践過程における各局面
① 導入(インテーク)
② 情報収集と事前評価(アセスメント)
③ 契約
④ 援助目標の設定と援助計画の作成
⑤ 援助活動(介入)の実施
⑥ 点検と評価(およびフィードバック)
⑦ 終結と追跡調査
3) ソーシャルワークの展開過程に対する理解
以上の内容の講義が3時間展開される予定になっています。時間足りるのかな?眠くなりそうな予感もします。
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