どんな事務所?

 こんにちは、代表の伊東弘嗣です。

 弊事務所は、私個人の司法書士事務所として開設し、平成19年1月に司法書士及び行政書士の事業を開始しました。

 たまたま開業したタイミングに法律実務家の生活保護やホームレス支援の団体が立ち上がったことや、小さいころからホームレス状態の方への偏見に違和感を持っていたこともあり、開業当初から生活保護の申請同行支援やホームレス支援などに取り組み、そこから福祉の世界に興味を持つようになりました。

 仕事で多くの福祉職の方とお話をさせて頂く機会を得ました。ところが、お話をしていても、なんともいえない居心地の悪さと言いますか、違和感を感じることが多くありました。次第にこの違和感を解消するには福祉の分野に飛び込むしかないと思うようになりました。

 また、これまで多くの多重債務者の被害救済に努めてきましたが、その中で、ギャンブルが止められなくて何度も借金を繰り返してきた人に出会いました。そして、それがギャンブル依存症という病気が原因であり、依存症からの回復なしには本当の被害救済、生活再建にはならないということに気づき、平成20年からギャンブル依存症の方の支援をするようになりました。そして、もちろん、この支援にも福祉的な知識が不可欠でした。

 このような経緯から、社会福祉士の資格を取得することを決め、通信制で勉強した後、現在は社会福祉士を名乗れるようになりました(第29回試験合格)。

 しかし、社会福祉士の資格取得後も上記の違和感が全て解消されたとはいえず、さらに福祉職の世界に足を踏み入れるため、現在は、大阪社会福祉会に入会し、自己研鑽に取り組んでいます。そして、次の目標は認定社会福祉とし、現在は基礎研修を受講中です(余談ですが、次の基礎研修Ⅱの集合研修が、大阪の場合ほとんど第4日曜日に予定されているようですが、あいにく第4日曜日は家族教室に顔を出す日と決めているので、兵庫会での受講に決めました。交通費がかなりかかってしまいますが、やむを得ません(泣))。

 さらに、ギャンブル依存症の支援に関しては、アルコール、薬物依存症の支援の知識から応用できるものがないか、日々探し求めています(いわゆるTTPの発想です。)。また、最近では、知的障害、精神障害、発達障害(いわゆる重複障害の問題)や孤立している方のギャンブル依存という、いわゆる困難事案についての研究・調査・実践を行っていますが、現状は個別対応するしかなく、系統だった支援ができなくて日々もがいています。

 さて、私は、成年後見人としてという立場で判断能力の低下した方の権利擁護にも努めてきましたが、近年は、本人の財産管理に加え身上監護の行使が重視されるようになってきました。この点、身上監護の知識・技術は、司法書士より社会福祉士の方が優れていると思いますので、今後は、社会福祉士としての立場を重視して判断能力の低下した方の権利擁護に取り組みたいと考えています。もっとも、大阪社会福祉士会の後見部門であるぱあとなあに入会するためには、基礎研修Ⅲまでの受講が条件とされています。この要件を可及的速やかに満たすことも直近の目標です(これも余談ですが、ぱあとなあに入会できたところで、リーガルサポートを辞めようと思います。なぜなら、リーガルサポートとぱあとななのどちらにも会費を徴収され、事務報告もしないといけないというのは、あまりにも手間もコストもかかりバカらしいからです。)。

 さて、生活困窮者支援では、生活保護、年金、保険など多くの役所での同行支援や不服申立て等の申立て、各種申請手続きをする場面が出てきます。この点、支援をする中では、法務局・裁判所関係書類の代書は司法書士、年金事務所や労務関係書類の代書は社労士、税務署関係書類は税理士、その他の役所は行政書士と縦割り行政の壁にぶち当たることがあります。

 そこで、この壁を超えるべく、また、社会福祉士の勉強の中で、社会保障の知識の重要度に対する習得レベルの低さから、社労士の資格取得の必要性を強く感じたことから、社労士の資格も取得してしまえと考え、第50回試験にて試験合格できました。現在は、事務指定講習の通信指導課程中です。

 さらに、心理療法に興味を持つに至り、4月からは、放送大学の心理と教育コースの3年次に編入して学ぶことになりました。さらに5月からは、社会福祉士会の基礎研修Ⅱが始まります。



 そんなに資格を持ってどうするの?と思われる方もおられるかもしれませんが、決して滅多やたらに資格取得に走ったり、趣味で資格取得しているわけではなく、必要に迫られたからだということをお分かりいただけましたでしょうか。

 また、資格を取得することにより、これまで足を踏み入れることがためらわれる分野に、その場の雰囲気に応じた資格を名乗ることにより容易に足を踏み入れることができるようになったのは、多くの資格を取得したことの実益だと言えます。

 一人の生活困窮者を生活全般の支援することを考えると、これくらいの努力は必要だと考えた結果、たくさんの資格の勉妙をしたに過ぎませんが、もっとも、一人で全てを抱えるつもりはなく、適材適所を全うするための知識として持っておくべきとの考えですので、多職種連携を前提としています。

 これから、資格取得にあたり得た知識を実践に活かして、足らずは自己研鑽と信頼できる他の支援者を頼りに、一人でも多くの方の権利擁護に努めます。

平成31年4月某日

〒532-0011

大阪市淀川区西中島六丁目2番3号

チサンマンション第7新大阪507号室

代表 伊東 弘嗣

電話06-6476-9004

FAX050-3737-8732

司法書士 大阪第3101号(簡裁訴訟等代理認定番号第612018号)

公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート会員 会員番号6105947号

行政書士 大阪第5256号

社会福祉士 大阪第206495号(初級研修Ⅱ受講中)

第50回社会保険労務士試験合格(事務指定講習中)

放送大学 心理と教育コース 3年生


(以上平成31年4月4日現在)